玉城氏が29日出馬表明 沖縄県知事選 きょう党と最終協議


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 9月30日投開票の県知事選に向け、県政与党が出馬を要請した玉城デニー衆院議員(58)と同後援会幹部、与党などでつくる調整会議の正副議長による会合が26日、沖縄市内であった。出席者によると、玉城氏は29日に出馬を正式表明することを出席者に伝えた。会合後、玉城氏は記者団に「後援会から一致団結して知事選に臨んでほしいという力強い声をもらった」と述べ、重ねて出馬する意向を示した。

 玉城氏は27日に上京し、所属する自由党の小沢一郎共同代表と面談し、出馬表明前の最後の協議を行う予定。併せて国政野党の幹部らとも面談し、知事選への協力などを求める考え。玉城氏は記者団に「あと少し詰めるところを詰めて、来たるべき発表をさせていただきたい」と話した。

 会合では、調整会議の照屋大河議長から玉城氏の擁立を決めた経緯などの説明があった。説明に対して後援会幹部からは、4年前の翁長雄志知事誕生を後押しした「オール沖縄」体制の再構築や資金面での支援を求める意見が上がった。念頭には、今回の知事選で自主投票を決めたかりゆしグループの存在があり、後援会幹部は「県民投票実施に向けた議論をきっかけに(与党内で)不協和音が広がる流れがある。足並みをそろえ、一枚岩にならないと戦えない。そこは調整会議に注文した」と語った。