【ニューヨーク】翁長知事、ありがとう 追悼集会 新基地反対も訴え


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翁長雄志知事を追悼し辺野古移設反対を訴える参加者ら=15日、米ニューヨークの日本総領事館前

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設阻止に向けて取り組み、8日に死去した県知事の翁長雄志さんを追悼しようと、ニューヨーク在住の日本人有志が終戦記念日の15日正午から2時間、米ニューヨークのマンハッタン中心街にある日本総領事館前で集会を開いた。沖縄を思わせるような強い日差しが照りつける中、参加者は翁長さんを追悼するとともに、移設に反対してデモを行った。

 昼休み時間とあって、多くのビジネスマンたちが、集会に立ち寄った。参加者によると、辺野古移設を巡り日本政府と対峙(たいじ)してきた翁長さんの死去をニュースで知っている人も多く、集会参加者に対して深々と一礼して過ぎ去るニューヨーカーの姿もあったという。集会に参加したニュージャージー州在住で今帰仁村出身の大山紀子さんは「胸が熱くなった」と話した。

 参加者が掲げた「新基地NO」のプラカードを掲げる翁長さんの写真を拡大したものや、「翁長さんありがとう」と書かれたボードが重々しく道行く人々の心に刻まれた。
 (比嘉良治通信員)