那覇中心街の小学校で不発弾処理 450人が一時避難


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信管を破壊された米国製5㌅艦砲弾の不発弾=2日、那覇市の天妃小学校

 沖縄県那覇市の天妃小学校運動場で見つかった不発弾について、陸上自衛隊那覇駐屯地の第101不発弾処理隊や那覇署、那覇市などは2日午前、処理作業を実施し無事終了した。学校周辺の約120世帯と約60事業所の約450人が一時避難し、周辺道路が約1時間交通規制された。

 午前10時~同30分までに自衛隊が米国製5インチ艦砲弾(直径12・7センチ、全長約44センチ、約35キロ)の不発弾を深さ約6メートルの壕に入れ、火薬で信管を破壊。城間幹子那覇市長を本部長とする現地対策本部が西消防署に設置され現場の状況を確認した。

 不発弾の安全化後、小学校には近隣住民らが様子を見に来る姿があった。子どもが以前、同校に通っていたという宮平美佐子さん(59)=那覇市辻=は「戦後70年以上がたつのに、学び舎で不発弾が見つかるのは驚きだ。早く対処されてよかった」と話した。