中国向け沖縄白酒完成 ビンコウなど 来月から販売


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泡盛の原酒を使った中国輸出向け新商品、沖縄白酒「王国貢酒」

 ビンコウHD(沖縄県那覇市、方徳輝社長)と瑞穂酒造(那覇市、玉那覇美佐子社長)、南島酒販(西原町、大岩健太郎社長)は19日、泡盛の原酒を使った中国輸出向け新商品、沖縄白酒「王国貢酒」が完成したと発表した。アルコール度数は53度で、中国で親しまれる蒸留酒の「白酒」を商品名に取り入れた。

 国際通りを中心とした土産品店や免税店、高級リゾートホテルのレストランなど、中国人が集まる場所で10月22日から販売を開始する。11月に上海で行われる第1回中国国際輸入博覧会へ出展して、中国の百貨店や酒類専門店での販売を進めていく。

「王国貢酒」を紹介する南島酒販の大岩健太郎社長(左から2人目)、瑞穂酒造の玉那覇美佐子社長(同3人目)、ビンコウHDの中原英越専務(同4人目)ら=19日、那覇市の沖縄総合事務局

 3社は4月から沖縄白酒の商品化に取り組んできた。ビンコウHDが中国展開、南島酒販が訪日外国人客向け販売、瑞穂酒造が酒製造を担当した。2022年までに国内外で100キロリットルの販売を目指す。南島酒販の大岩社長は「県内で認知されてきたら、われわれの既存のルートである東京や京都にも営業を掛けていく」と話した。

 価格は500ミリリットルで1万5800円(税抜き)。クラウドファンディングサイトMakuakeでは19日から先行発売を始めている。