シークヮーサー濃縮サプリ開発 カタリスト琉球 血流改善に期待


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シークヮーサーの血流改善効果を活用した商品を開発するカタリスト琉球の稲福幸子社長(左)と稲福直専務=21日、うるま市

 カタリスト琉球(うるま市、稲福幸子社長)は、丸ごと乾燥させたシークヮーサーを煮て発酵させる独自の製法「発酵シンジムン製法」で、血流改善に効果があるとされる成分ヘスペリジンを使ったサプリメント「シンジムンの力 発酵シークヮーサー」を開発した。冷え性に悩む人などへの需要を見込み、ヘスペリジンの機能性を前面に出して、販路拡大と付加価値の向上を図る。

 かんきつ類の果皮に含まれるヘスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれる。血管を広げる作用があるとされ、体を温めるゆず湯や漢方薬、血管系の疾患に対応する風邪薬にも利用されている。カタリストは琉球大学と共同開発した加圧加熱法を使って糖質などを抜き、丸ごと乾燥させ栄養成分を濃縮した。

 サプリの他、粉末にした乾燥シークヮーサーをカプセルに詰めたシークヮーサー茶の商品も開発した。今後は調味料など新たな用途を模索し消費拡大を図る。稲福直専務は「体に良いものを訴求してシークヮーサーの機能性や価値を高めたい。技術で勝負し出荷の出口を増やしたい」と語った。

 10月中旬に発売するサプリ「シンジムンの力」は、県健康産業協議会の沖縄機能性食品のブランド「WELLNESS OKINAWA JAPAN」に認定された。通販で販売し、1袋10カプセルで税別1500円。問い合わせはカタリスト琉球(電話)098(989)9580。