新バスターミナルで出発式 交通拠点の門出祝う


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
新那覇バスターミナル落成記念出発式でテープカットをするバス4社や県などの関係者ら=23日、那覇市泉崎の那覇バスターミナル

 新那覇バスターミナルの完成を記念した出発式が23日午後2時、那覇市泉崎の同ターミナルで行われた。那覇バス、琉球バス交通、沖縄バス、東陽バスのバスが並ぶ中、同ターミナルで各社の代表者らによるテープカットが行われ、県内バス4社が合同で新たな交通拠点の門出を祝った。

 出発式では主催者を代表し、第一交通産業の黒土始(くろつち・はじめ)代表取締役創業者会長が「(ターミナルの完成までに)7年間を要した。沖縄の将来のために大変大きなものだ。ここにターミナルができることで安心して利用できる」などとあいさつした。

 新那覇バスターミナルは、モノレール旭橋駅周辺の再開発事業の一環として整備されたカフーナ旭橋A街区の中に入居し、10月1日から開業する。延べ床面積は約1万2千平方メートル。1階に乗降場所や待合室があり、地下1階に各社のバスが待機する「バスプール」がある。待合室にはバス路線を検索できる機器も設置している。

 運行案内版は全てがデジタル表示となり、外国人対応で英語や中国語、韓国語などの多言語による案内もある。運営は第一交通産業の100%子会社「那覇バスターミナル」が担う。【琉球新報電子版】