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沖縄県の新那覇バスターミナルの完成を記念した出発式が23日、那覇市泉崎の同ターミナルで行われた。那覇バス、琉球バス交通、沖縄バス、東陽バスのバスが並ぶ中、ターミナルで各社代表者らによるテープカットが行われ、新交通拠点の門出を祝った。子どもたちを乗せて那覇空港など市内を周遊するミニバスツアーもあり、約220人が参加した。
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出発式では、主催者を代表して第一交通産業の黒土始(くろつちはじめ)代表取締役創業者会長が「(ターミナル完成までに)7年間を要した。沖縄の将来のために大変大きなものだ」などとあいさつした。
新那覇バスターミナルは、モノレール旭橋駅周辺の再開発事業の一環で整備されたカフーナ旭橋A街区に入居し、10月1日から開業する。延べ床面積は約1万2千平方メートル。1階に乗降場所や待合室があり、地下1階に各社のバスが待機するバス駐機場がある。待合室はバス路線を検索できる機器も設置している。
運行案内板はデジタル表示となり、外国人対応で英語や中国語、韓国語などの多言語による案内もある。運営は第一交通産業の100%子会社「那覇バスターミナル」が担う。
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◆「便利になった」/バスターミナル内覧会
10月1日に開業する新那覇バスターミナルの出発式後、施設内を見学する内覧会も行われた。待合室には観光地までのバス路線や料金、所要時間などを検索できる機器も設置され、家族連れや友人同士などの来場者らが見学していた。
バス路線が検索できる機器を試していた那覇市立上山中学校1年の田原大智さん(12)は「(デジタルの)画面が表示され、バス交通が便利になると思う。バリアフリーも進んで、いろんな人にも利用しやすくなっている」と歓迎していた。
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家族で施設を見学していた伊敷正樹さん(45)=豊見城市=は「沖縄のバスは使いづらい点があると思うが、分かりやすく便利になるのは良い。観光客向けにも発信できると思う」と期待した。
新バスターミナルは2階の通路が沖縄都市モノレール旭橋駅とつながっている。モノレールを利用して旭橋駅で降り、直通しているバスターミナルを訪れた新垣沙織さん(36)は「雨にもぬれず、日にも焼けなくて便利」と喜んだ。