沖縄県の辺野古埋め立て承認撤回 国交相が執行停止を決定 防衛省、工事再開へ


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会見する石井啓一国土交通相=30日午前、国会内

 【東京】沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り石井啓一国土交通相は30日午前の会見で、防衛省が申し立てていた沖縄県の埋め立て承認撤回の執行停止を決めたと発表した。同日、沖縄防衛局に伝えた。

 正式な決定通知は31日となる予定で、これにより防衛省は8月31日以降止まっていた辺野古の埋め立て工事に着手できるようになり、工事が再開される見込みとなった。

 岩屋毅防衛相は30日の会見で、決定を受けて工事について「準備が整い次第、速やかに再開をさせていただきたい」と述べた。

 防衛省は県の埋め立て承認撤回への対抗措置として、今月17日に国交相に対して行政不服審査法に基づく審査を請求し、併せて審査結果を待たずに撤回による工事停止の効力を失わせる「執行停止」を申し立てていた。【琉球新報電子版】