「県民の思いを理解して」 訴える海の上をオスプレイ


この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
新たなフロートをつなげさせないよう抗議するカヌーチーム。目前でオスプレイがキャンプシュワブに着陸する=7日午前9時22分、名護市大浦湾のK9護岸近く

 【辺野古問題取材班】普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は7日も浮具(フロート)の設置作業を進めた。基地建設に反対する市民らは8時過ぎに抗議船2隻、カヌー12艇を出し、フロートの延長に抗議した。

 オレンジ色のフロートは現在、大浦湾の海上で徐々に距離を伸ばしており、大浦湾北側に造られたK9護岸まであと100メートルほど。「ここがつながると現場に近づきにくくなり、抗議しにくくなる」と、カヌーの人たちは沖から伸びるフロートの先端付近にとどまり、岸との間をつなぐ新たなフロートの設置に抗議した。

 「沖縄の人は県知事選で、この海に基地を造らせたくないという民意を表した。その思いを理解して」と市民が訴え、作業船や海上保安庁のゴムボートがひしめく海の頭上を、米軍オスプレイが離着陸を繰り返した。【琉球新報電子版】