「民意揺るぎない」 玉城沖縄県知事、新基地反対をあらためて伝える 岩屋防衛相、初来県


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岩屋毅防衛相(左)に過重な基地負担の軽減を訴える玉城デニー知事=10日午前10時半すぎ、県庁

 玉城デニー知事は10日午前、県庁で就任後、初めて来県した岩屋毅防衛相と面談した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に関し、玉城知事は「民意は揺るぎないということを真剣に受け止めてほしい」と新基地建設断念を改めて求めた。岩屋氏は「抑止力を維持しながら沖縄の基地負担軽減を実現する」と述べ、改めて辺野古移設推進の考えを示した。

 玉城氏は「『辺野古移設が唯一の解決策』との20年来の固定観念にとらわれることなく、理解が得られない辺野古新基地建設を断念してほしい」と語り「普天間飛行場の危険性除去は喫緊の課題であり、辺野古移設とは関係なく実現されるべきだ」と訴えた。

 基地から派生する事件・事故の防止や騒音軽減、日米地位協定の抜本的な見直しなどについて14項目ある要請書を手渡した。受け取った岩屋氏は「内容を精査し、要望に添って全力を尽くしたい」と語った。【琉球新報電子版】