【アメリカ】沖縄に引かれ県人会携わる アーリーワインさん


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アーリーワイン直美さん

 米・南カリフォルニア在住の日英バイリンガル教師アーリーワイン直美さん(31)は、三線が縁で北米沖縄県人会の活動に携わっている。9月に行われた沖縄県人会の「敬老感謝の日」のイベントでは、日英両語を駆使して司会を務め、参加者から好評を得ていた。アーリーワインさんは「私の中に沖縄の血は流れていないが、沖縄の文化と歴史に強く心引かれる。自分自身がハーフであることと相まって豊富な文化とアイデンティティーを持ち、複雑な歴史を持つ沖縄との共通した何かを考えていきたい」と笑顔で話す。

 アーリーワインさんは米中西部ミネソタ州セントポール市出身。神奈川県鎌倉市出身の母と米国人の父の間に生まれ、日米両文化に触れて育った。2010年に、国際基督教大学教養学部を卒業した。東京で字幕制作の仕事にも就いていた。

 15年にコロンビア大学ティーチャーズカレッジでバイリンガル・バイカルチュラル児童教育の修士を所得。南カリフォルニアの公立小学校で日英の両語を使って教鞭(きょうべん)を取っている。

 アーリーワインさんが沖縄県人会とかかわりを持ち始めたのは2年前。三線を習おうと、教室を探したことから県人会に行き着いた。東京に滞在していたころから、沖縄の民謡が好きで三線を習いたいと思っていたという。石原春雄琉球民謡教室で三線の練習に励んでいる。
 (当銘貞夫通信員)