米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、沖縄防衛局が週明けにも名護市安和の琉球セメントの桟橋で埋め立て用土砂を大型船に積み込む作業を開始する方向で調整していることが1日、分かった。複数の関係者が明らかにした。今月中旬の辺野古海域への土砂投入に向け、作業を加速させたい考えだ。防衛局は本部港から土砂を搬出する計画だったが、許可を得られていない。
関係者によると、大型船を使用し、週内に積み込みを終え、辺野古海域に搬入するタイミングを伺う計画だ。辺野古海域では、汚濁防止膜(オイルフェンス)やフロートの再設置を終え、今週から台風で崩れた護岸の修復作業を始める。
防衛局は本部港から土砂を搬出するため本部町と協議していたが、台風の影響で使用不可とされ、申請書を受理されず難航している。そのため、担当業者は琉球セメントの桟橋からも搬出できるよう準備をしてきた。すでに県警や海上保安庁、民間の警備会社と警備体制を協議している。
琉球セメントは11月初旬、本紙の取材に「個別の案件については回答を差し控える」と答えていた。