「日本は法治国家じゃないのか」 市民抗議の中、辺野古埋め立ての土砂搬出 名護市安和 


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
運搬船への土砂搬入が続く中、カヌーで抗議する新基地建設反対の市民ら=6日午前9時50分、名護市安和の琉球セメント桟橋(ジャン松元撮影)

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は6日、同市安和の琉球セメントの桟橋から、土砂の搬出作業を進めている。

 5日の搬出再開を受けて県が作業停止を改めて行政指導した中での強行に、座り込む市民は「日本は法治国家じゃないのか」と怒りの声をあげ、抗議を続けている。

「この海を守りたい」と書いたプラカードを掲げ、口を真一文字に結び抗議する女性=6日午前8時半ごろ

 辺野古へ土砂を運搬する船は午前7時ごろに桟橋に着岸した。午前8時ごろ、搬出作業を止めようと座り込む市民、約25人を県警機動隊約80人が排除、土砂を積んだ工事車両が次々と琉球セメントの敷地内に入った。土砂はベルトコンベヤーで船へと運び込まれている。

 午前8時46分、辺野古で海上抗議を展開するカヌーチームがカヌー10艇とゴムボート1隻で安和での海上抗議を始めた。土砂運搬船の作業員に向けて「新基地阻止」などと書いたプラカードを掲げ、土砂搬出停止を訴えた。【琉球新報電子版】