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【キラリ大地で】アメリカ 人形服作り 連続1位 清子・ヘルピンさん(沖縄市出身)

優勝した作品を手にする沖縄市出身の清子・ヘルピンさん=米オハイオ州シンシナティ市

 米国では、クリスマスから年末にかけて街角やスーパーマーケットに立ち募金を呼び掛ける人たちがいる。その人たちの団体は、サルベーション・アーミー(救世軍)と呼ばれ、131の国や地域で奉仕活動をする国際的なキリスト教団体だ。救世軍の活動の一つに貧困にあえぐ子どもたちに手作りの服を着せた人形を贈るものがある。その人形の洋服コンテストがこのほどあり、昨年に続き審査員の高い評価を得た沖縄市出身の清子・ヘルピンさん(67)=旧姓・銘苅=の作品が優勝した。人形服制作に参加して15年。過去に何度も賞を獲得している清子さんは、個性的でセンスが良い服を作る人として有名だ。

 オハイオ州シンシナティ市で開催されたコンテストには、600体の人形がエントリー。優秀な作品には賞状と、メダルが贈られる。清子さんの今年の作品は、襟がセーラーで、スカートにギャザーがかかったグレー色のワンピースを着たアフロヘアの人形。ウエストに黒のベルトと胸元のブローチがアクセントになっている。昨年は白いフリル付きペチコートをのぞかせ赤い大きなリボンをあしらった上品なドレスが人目を引いた。

 清子さんは、沖縄の服装学院で洋裁を学んだ。渡米後、10年以上にわたり野球帽を製作する工場で働いた。工場勤務後は職種を変えケンタッキー州の税務署に10年以上務め、4年前に退職した。退職後、時間に余裕ができた清子さんは洋裁やパッチワークなどの手芸のほか、ケーキ作りにボウリングと多彩な趣味を楽しんでいる。県人会のエイサーグループにも所属。踊り手の1人として文化交流のイベントで沖縄の文化を発信している。清子さんは「同じ税務署職員だった夫が(沖縄会が活動する)オハイオ州コロンバスまでの往復5時間、運転してくれるので感謝している」と話す。

 人形の洋服コンテストの授賞式を兼ねた救世軍のティーパーティーではエントリーした600体の人形が展示される。ずらりと並んださまざまな洋服に身を包んだ人形は「圧巻である」と言う。優勝した清子さんの人形は中央に飾られた。清子さんは「服作りが好きでこのプロジェクトに参加した。デザインを考え、縫う過程を楽しんでいる。昨年に続き今年も優勝したのでうれしい。子どもたちに喜んでもらえるのが何よりの大きな喜び」と笑顔で語った。
 (鈴木多美子通信員)