「打つべき手必ずある」 玉城知事、土砂投入の現場を視察 座りこむ人々と共に闘う決意を確認


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米軍キャンプ・シュワブゲート前で土砂投入強行に対して演説する玉城デニー知事=15日11時3分、名護市辺野古(田中芳撮影)

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設で政府が14日に辺野古沿岸部への土砂投入を始めたことを受け、玉城デニー知事は15日午前、新基地建設が強行される現場を視察した。

 工事に反対する市民らが集まる米軍キャンプ・シュワブゲート前で「対話する気持ちは継続する。しかし、対抗すべき時には対抗していく」とあいさつし、新基地建設阻止の方針を改めて表明した。

 市民ら約500人がゲート前に駆け付け、玉城知事を迎えた。玉城知事は土砂投入が始まった14日を「耐えがたい日を迎えねばならなかった。しかし我々が打つべき手は必ずあると確認した」と振り返り「我々の闘いは止まらない」と力を込めた。

 ゲート前を訪れた後、辺野古漁港の岸壁から15日も続けられる土砂投入の作業を確認し、漁港内にある拝所で手を合わせた。記者団の取材に「平和な未来をつくろうとしている県民に力を与えてください」と祈ったことを明かした。

 土砂投入の様子を見て「胸がかきむしられる思いだ。必ず原状回復させ、民主主義国家としてあるべき姿を求めていく」と語った。【琉球新報電子版】