ホワイトハウスへの請願署名10日間で8.4万筆 目標10万の過半数超える 米大統領へ「新基地止めて」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
県民投票が行われるまで、名護市辺野古の新基地建設工事の土砂投入中止を求める請願への署名ができるホワイトハウスの請願サイト

 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設工事を止めようと、沖縄県系4世のロバート梶原さん(32)=ハワイ在=がホワイトハウスの請願サイト「We the People」で始めたインターネット署名は、8日の開始から10日間で目標の過半数を一気に超え、約8万4千筆超が集まっている。請願の趣旨に賛同し、「新基地建設強行を許さない」という人々がツイッター(短文投稿サイト)やフェイスブックなど、ソーシャルメディアで署名を呼び掛ける動きが国境を超えて急速に広がっている。

 日本のアーティストやタレント、作家ら著名人もツイッターなどで署名を呼び掛け、多くの賛同を得ている。日本時間の17日午後9時半現在、8万4387筆の署名が集まっている。少なくとも県民投票がある来年2月24日まで、辺野古の工事を止めてほしいとトランプ米大統領宛てに送る。署名開始から30日以内(来年1月7日まで)に10万筆が集まれば、ホワイトハウスが請願内容を検討し、60日以内に何らかの返答が届く仕組みになっている。

 政府が14日に土砂の投入を始めたことに、梶原さんは「安倍晋三首相は日本の民主主義を破壊している」と糾弾する。沖縄の民意を無視して工事を強行するやり方に、「私たちは決して諦めない。安倍首相の違法行為を世界が見ていることを知らしめないといけない」と語り、目標の10万筆を超え、一人でも多くの人が署名し、トランプ氏や米議会に訴えていこうと呼び掛けた。

 署名は13歳以上なら国籍を問わず、誰でも参加できる。サイト(QRコード)で氏名とEメールアドレスを入力した後に届く確認メールの指定箇所をクリックすると署名が完了する。

ホワイトハウスの請願サイトはこちらをクリック