社会

「戦争まだ続いている」 住民や観光客困惑 那覇・宇栄原で不発弾処理 

不発弾の処理方法について解説をする自衛隊員=16日朝、那覇市宇栄原

 那覇市宇栄原で不発弾処理が行われた16日午前、沖縄都市モノレールの各駅では処理に伴う運休を知らせる看板を改札口に設置し、駅員らが説明に追われていた。日曜日で外出した人々の足に影響が出た。運休を知らずにモノレールに乗ろうとした住民や観光客らは「えー、そうなんですか」などと困惑した様子でバス、タクシーなどへの移動手段の変更を余儀なくされた。徒歩、自転車で目的地まで向かう人たちもいた。

 午前9時40分ごろ、小禄駅を訪れた那覇市立金城中3年の山根春風(はあぷ)さん(14)は、友達と会うために安里駅へ行く予定だったが、運休で足止めされた。「(いったん帰宅してから)お母さんに連れていってもらうしかない」と困った表情。不発弾について「身近にあるなんて怖い」と語った。

 豊見城市から友達2人と一緒に自転車で小禄駅を訪れた伊良波中3年の大城涼さん(15)は、おもろまち駅までモノレールを利用しようと考えていた。「不発弾処理もモノレールの運休も知らなかった」と話し、再び自転車に乗っておもろまちを目指した。

 東京から旅行で来県した星竜馬さん(34)と山科万梨子さん(35)は午前9時20分ごろ、運休の直前に小禄駅から那覇空港行きの列車へ乗ることができた。不発弾処理について星さんは「東京では考えられない」と話し、山科さんは「まだ戦争は続いているんだと思った」と驚いていた。

 市宇栄原では9日にも住宅街で不発弾処理が行われたばかり。地域住民らによると、今回の不発弾が見つかった現場はかつて病院を開業していた場所だという。不発弾が見つかった現場の近くに住んで約60年になるという當間清喜さん(69)は「万が一、工事中に気付かずに爆発していたらと思うと怖い。戦後73年の今もまだ(不発弾が近くに)あるとは」と不安そうに語り、歩いて避難所へ向かった。