2019年の幕開けとともに各地で“元日ベビー”が産声を上げた。「やっと会えたね」「ありがとう」―。新たな命の誕生は、家族に笑顔をもたらした。
那覇市泊の糸数病院で1日午前9時半、久美季さん(34)、剛さん(51)夫妻=那覇市=の元に、体重2688グラムの三女・かん菜ちゃんが誕生した。美季さんは「いつかいつかと待っていた。やっと会えたね」とほほ笑み、娘を優しく抱き上げた。長女のかのんちゃん(6)と次女のかれんちゃん(3)は、新しい妹をじっと見つめ「うれしい。早く一緒に遊びたい」と声を弾ませた。
那覇市首里の伊波レディースクリニックでは、同日午前7時ごろ、大城知佳さん(32)=南風原町=が第1子の康晟(こうせい)ちゃんを出産した。2616グラムの息子を抱いた夫の浩司さん(33)は「みんなが笑って過ごせる家族にしたい」と優しく目を細めた。知佳さんは「不思議な感覚で、とても感動している」と笑顔で息子を迎え入れた。
内間絵里子さん(33)・満さん(48)夫妻と長男の駿ちゃん(3)=那覇市=の元には、午前10時10分ごろ、3260グラムの男の子が誕生。予定日より約1週間遅れの出産に「やっと生まれてきてくれた。ありがとう。うん、顔はパパ似かな」と笑う絵里子さん。満さんは「平成最後の元日に生まれるとは」と喜び、駿ちゃんは弟の頬を優しくなでた。
午後4時すぎ、上原知子さん(33)=那覇市=の元に、約3200グラムの次男が生まれた。「旗のように周りにたくさんの人が集まるように」と思いを込め浩旗(ひろき)ちゃんと名付けた。知子さんは「思いやりのある子に育ってほしい」と笑顔を見せた。