公道で自動運転バス実験 那覇空港~あしびなー~道の駅豊崎 実用化へ安全性検証


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実証実験で使われる自動運転バス=8日、豊見城市の道の駅豊崎

 内閣府は8日から3月7日までの期間中、沖縄県内の公道で自動運転バスの実証実験を行う。大型路線バスでの公道実証は国内初という。那覇空港、沖縄アウトレットモールあしびなー、道の駅豊崎の3カ所に設置した仮バス停間の往復18キロを走行する。将来的な自動運転バスの実用化を目指し、安全性などを検証する。

 大型バスはノンステップで定員は20人。実験の開始直後は関係者が乗車する。運転席には運転手が乗るが、基本的な操作は自動で行う。法定速度を守りながら走行するように設定されている。指定のバス停に近づいた場合は自動ブレーキがかかる。バス停以外の場所では、運転手がブレーキ操作を担当する。

 路線バスとしての活用も視野に入れて、県内バス会社の運転手による試行運転も予定している。

 内閣府は2017年に小型バスを利用して南城市、石垣市、宜野湾市、北中城村で実証実験を行った。地元住民や観光客へのヒアリングも行い、課題を抽出した。今回が自動運転バスを使った実験の総仕上げとなる。

 2月18日からは、1日往復6便のダイヤで一般利用者の試乗も実施する(土日は除く)。18日から予約用サイトで試乗の申し込みができる。URLはhttps://www.okinawa-bus-sip.jp/