映画「ココロ、オドル 満月荘がつなげる3つのストーリー」(岸本司監督)の公開が2日、那覇市の桜坂劇場で始まった。岸本監督らが舞台あいさつをし、出演者の加藤雅也さんは「沖縄には独特のリズムがある。沖縄の人にこの映画を見て、沖縄の魅力に気付いてほしい」と語った。
本作は3話からなるオムニバス。座間味村で撮影され、色鮮やかな島の風景と共に家族の物語が描かれている。加藤さんは「(主演映画の)『マリリンに逢いたい』と同じ座間味島で約30年ぶりにロケをし、縁を感じる」と懐かしがった。
岸本監督は「(映画を通して)沖縄の自然の美しさをみんなで再発見していきたい」と語った。出演者の尚玄さんは「2回、3回と見てほしい」と呼び掛けた。
本作と映画「洗骨」(照屋年之監督)の両方に出演している山城智二さんは、「洗骨」の打ち上げで俳優の奥田瑛二さんが照屋監督と岸本監督について「沖縄はこの2人を育てた方がいい」と語ったことを明かし、「岸本さんをもっと押し上げていきたい」と話した。