「民主主義って?」 ウーマン村本さん、「お笑い米軍基地」の小波津さんらが本音で語り合う


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基地や原発などについて笑いを交え、語り合う(左から)小波津正光さん、村本大輔さん、元山仁士郎さん、宮台真司さん=3日夜、那覇市久米

 お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん、「辺野古」県民投票の会代表の元山仁士郎さん、社会学者の宮台真司さん、「お笑い米軍基地」を手掛ける小波津正光さんの4人が県民投票などについて議論するイベント「沖縄の民主主義を考える夜」(同実行委員会主催)が3日夜、沖縄県那覇市久米のライブハウスOutput(アウトプット)で開かれた。笑いを交えて基地問題や原発問題、民主主義について意見を交わした。

 村本さんの私設ファンクラブのメンバーらが実行委員会をつくり、本音で語り合う場を設けようとイベントを企画した。会場には観客130人余が訪れ、満員状態。近距離で舞台上の4人の話に聞き入り、笑いや拍手に包まれた。

 知事選で辺野古新基地建設反対を掲げる候補が連続当選しても、政府が基地建設を強行する現状に対し小波津さんが「響いていない」と嘆き、県民投票の結果に政府が聞く耳を持つのか疑問視する場面もあった。村本さんは「諦めず、球根を水で育てるように民主主義を育てていくことが大切だ」などと強調した。

 県民投票の全県実施が難しい状況の時にハンガーストライキをしたことを振り返った元山さんは「今まで頑張ってきた中で体を張るしかないとの思いがあった」と胸の内を語った。

 普天間飛行場返還は2千メートル級滑走路の民間空港を米軍が使用できることが条件だと政府が言明していることに触れ、宮台さんは「辺野古に移設しても普天間は返還されない」と指摘し、正確な情報を見極めるよう促した。