ローソン沖縄(浦添市、古謝将之社長)は19日から、沖縄県内の商業高校生と協力して開発した商品の販売を開始した。昨年9月に開かれた「商品開発プロジェクト」でグランプリに輝いた中部商業高校の「全粒粉入り麺使用・鶏塩つけ麺(シークヮーサー仕立て)」と、準グランプリに選ばれた那覇商業高校の「チョコっとタンカン初恋デニッシュ」、3位となった南部商業高校の「ドリぶたおにぎり」が期間限定で店頭に並ぶ。
鶏塩つけ麺は地産地消とヘルシーさにこだわって商品を完成させた。全粒粉を使うことで栄養価を高め、カロリーは抑えることができたという。付け合わせの野菜は県産品を中心に選んでおり、つけ汁にシークヮーサーが使われている。生徒がデザインしたオリジナルのキャラクターがパッケージに描かれている。中部商業高の奥浜涼乃さんは「ビジネスマンやビジネスウーマンに食べてもらいたい。疲れた体に活力を与えたい」と話した。価格は税込み498円。
初恋デニッシュは2月ごろに旬を迎えるタンカンを使用した。30代の女性をターゲットに、仕事の疲れを癒やすというコンセプトでパンを提案した。チョコレートとタンカンジャムの組み合わせは「恋するように商品を好きになってほしい」との思いを商品名に込めた。那覇商業高の崎浜美優さんは「味も見た目も全部おいしい。性別、年齢に関係なく皆さんに食べてほしい」と願った。価格は税込み150円。
ドリぶたおにぎりは、県産の豚肉、ケチャップライス、チーズを使った。中高生が好きなものを合わせるというアイデアから誕生しており、具材の相性や食感にこだわったという。メンバーで意見を出し合い、協力しながら商品を完成させた。南部商業高の大湾巳槻さんは「開発した商品を家族に食べてほしい」と笑顔を見せた。価格は税込み150円。