抗議の姿 署名の力に 梶原さん、辺野古を訪問


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米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れ、記者からの質問に答えるロバート梶原さん(中央)と抗議活動を続ける島袋文子さん(左)=22日午前、名護市辺野古(田中芳撮影)

 【辺野古問題取材班】米ホワイトハウスの請願署名を呼び掛けた県系4世のロバート梶原さん(32)=米ハワイ州在=が22日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れた。抗議する姿が署名活動の原動力になったと市民に語った。市内の別の集会では、市民約120人を前に「辺野古の問題が、日米の若い人の目を沖縄に向かわせるきっかけになった」と指摘し、連帯を呼び掛けた。

 梶原さんはこれまで辺野古を複数回訪れているが、署名活動を始めてからの訪問は初めて。県民投票について「多くの人たちに新基地建設に関心を持ってほしい。『どちらでもない』では意思を示すことにならない」と訴えた。

 辺野古の住民で、ゲート前で抗議を続ける島袋文子さん(89)は「ウチナーンチュの一人として頑張ってくれている。涙が出そうだ」と語った。

 梶原さんは同日夜、名護中央公民館で開かれた交流会に出席し「日米からの不遇な扱いを乗り越え、手を取り合っていこう」と呼び掛けた。沖縄キリスト教学院大学3年の島袋里穂さん(22)=うるま市=は「歴史や経済など沖縄とハワイの共通点について知ることができた」と話した。