「沖縄を埋めるな」 官邸前で東京大行動


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「辺野古を埋めるな」とシュプレヒコールを上げる官邸前抗議参加者=1日夜、東京都内

 【東京】2月24日に投開票された名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票で、反対票が7割を超えたことを受けた集会「♯0301沖縄埋めるな東京大抗議」が1日、東京都の首相官邸前で行われた。有志の呼び掛けで、歩道を埋め尽くすほどの多くの人が集まり「辺野古を埋めるな」と声を上げ、新基地建設阻止を訴えた。

 毎週金曜日の官邸前では、原子力発電所の再稼働などに反対する抗議運動が行われているが、この日は通常を上回る警察の警備体制が敷かれ、集まった市民と向かい合うなど緊張する場面も見られた。

 集会に参加した「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表は「もっと多くの人が参加していると思って来た。こんなんじゃ首相や官房長官は声を聞いてくれない」とげきを飛ばした。「立場が違う周囲の人にも『県民投票をどう思うか』から伝えてほしい」と、基地建設阻止に向けた輪の広がりを期待した。

 シュプレヒコールの参加者は元山代表の訴えに呼応し「いじめ問題が続くのは、それを見て見ぬふりをする周りの人間のせいだ。沖縄を踏みつける足をどかせることが僕らの責務だ」と訴えた。