惨劇の記憶 平成を超え 座間味「集団自決」74年


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「集団自決」(強制集団死)の犠牲者らがまつられている平和之塔に向かって手を合わせる村民=26日、座間味村

 【座間味】沖縄戦当時に座間味村内で起こった「集団自決」(強制集団死)から74年となる26日、同村では多くの村民らが平和之塔を訪れ、戦没者の冥福を祈った。村は5年ごとに慰霊祭を開催しており、今年は自由参拝だった。

 米軍は1945年3月26日、座間味村阿嘉島に上陸し、沖縄戦の地上戦が始まった。平和之塔には「集団自決」(強制集団死)の犠牲者を含む村民647人、日本軍人376人、朝鮮人軍夫や教員ら177人の計1200人がまつられている。

 平和之塔で手を合わせた宮里哲村長は「歴史を風化させてはいけない。地上戦の始まりの地として、平和の大切さを発信することも村の責務だ。今後も塔周辺の環境整備などに取り組んでいきたい」と話した。

 村主催の慰霊祭は、2020年に行われる予定。