大浦湾で船座礁 辺野古に土砂運搬用


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 3日午前10時55分ごろ、米軍普天間飛行場移設に伴い名護市辺野古の新基地建設の埋め立て用土砂などを運ぶ運搬船として用いられている「MARUMASA3号」(498トン)が汀間漁港の防波堤の南約1100メートル付近で座礁した。通報を受けた中城海上保安部によると、同船は満ち潮によって午後2時10分ごろ自然離礁した。乗組員4人にけがはなく、油漏れや浸水も確認されていない。同部が座礁した原因を調べている。

 目撃者から「名護市大浦湾沖合でガット船が乗上げた」との通報が同部にあった。座礁した船は土砂や石材など工事用資材を運搬するためのガット船といわれるもので、沖縄防衛局によって用いられている。現場付近は風も弱く、視界良好で航行に支障はない気象条件だった。

 沖縄防衛局は3日、運搬船の座礁について県に報告した。

 防衛局は本紙の取材に対し「埋め立て材を運搬している船が浅瀬に乗り上げて動かなくなったが、自力で離脱できた」と説明した。