赤、黄、ブルーの鮮やかな泡盛はいかが? 泡盛カクテル用ハーブティーバッグ作り 中国客に提案 糸満・まさひろ酒造


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色鮮やかなハーブティーで泡盛を割るカクテル

 【糸満】沖縄県糸満市のまさひろ酒造(仲嶺豊代表取締役社長)は、中国からの観光客を対象に泡盛の新しい飲み方を提案する泡盛カクテル用ハーブティーバッグ作り体験を4日から開始した。赤や黄、ブルーの色鮮やかなハーブティーで泡盛を割り、香りや見た目も楽しめる飲み方だ。参加者は好みでハーブをブレンドする。4月は約600人の予約があり、半年で約4千人を受け入れる予定。まさひろ酒造では「泡盛に触れる良い機会になれば」と新たな需要に期待を込める。

 泡盛カクテル用ハーブティーバッグ作りは、糸満市地域雇用創造推進協議会が若い女性や泡盛を飲まない世代に新しい飲み方を提案しようと考案した。2018年8月に旅行業者らを対象にモニターツアーを開催し、中国の旅行会社の目に留まった。

泡盛カクテル用ハーブティーを好みでブレンドする中国人観光客=4日、糸満市西崎町のまさひろ酒造

 4日午前は、中国からの観光客約30人が工場見学で泡盛の製造工程を学んだ後、オリジナルのハーブティー作りを楽しんだ。ハイビスカスやバタフライピーなど色が鮮やかに出るハーブに、月桃などを好みでブレンドした。

 泡盛と日本酒の違いも知らなかったというリ・コウチュアンさん(66)は「工場見学で初めて泡盛のことが分かった。自分でハーブティーを作るのはとても楽しい。泡盛は夫が飲みます」と感想を語った。参加者は泡盛の試飲もし、「おいしい」と好評だった。

 まさひろ酒造特販部の宮里耕平課長は「泡盛を知らない中国人も多いと思う。ハーブティーで泡盛を身近に感じてほしい」と話した。