高良鉄美氏が出馬表明 参院沖縄区 新基地阻止前面


この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭
夏の参院選沖縄選挙区への出馬を表明する高良鉄美氏=4日午後、那覇市泉崎の社大党本部

 夏の参院選に向け、沖縄選挙区の立候補予定者として社大党が擁立した元琉球大法科大学院教授の高良鉄美氏(65)は4日、那覇市の社大党本部で記者会見し、現職で前社大党委員長の糸数慶子氏(71)の後継として出馬することを表明した。高良氏は「県民投票、衆院沖縄3区補欠選挙で示された辺野古新基地建設反対の民意を参院選でも示し、工事を止めよう」と述べ、名護市辺野古での新基地阻止を前面に掲げた。

 高良氏は選挙戦最大の争点について安倍政権が目指す憲法9条改正を含めた「改憲を阻止することだ」と述べ、糸数氏が掲げてきた「平和の一議席を守っていく」と訴えた。米軍普天間飛行場の県内移設断念などを求める「建白書」実現を掲げ「辺野古を埋め立てなくても普天間基地は閉鎖・撤去できる」と強調した。

 選挙態勢は昨年9月の沖縄県知事選と同じ「オール沖縄」候補として無所属で出馬する考え。会見には大城一馬社大党委員長ら社大党幹部らが同席した。7日には玉城デニー沖縄県知事や糸数氏、各政党幹部を交えた出馬会見を再度開く予定。

 参院選沖縄選挙区は、自民党公認候補としてシンバホールディングス会長の安里繁信氏(49)も近く出馬を表明する記者会見を予定しており、高良氏と安里氏の一騎打ちとなる見通しだ。