「後ろから胸を触られた」は限りなく真実 市幹部の女性暴行疑惑で沖縄・浦添市長が謝罪


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
浦添市幹部職員の不適切行為を受け、会見で謝罪する松本哲治市長(右から2人目)ら=31日、浦添市役所

 【浦添】浦添市幹部の50代男性による40代女性への暴行疑惑で31日、松本哲治市長らが市役所で会見し、「後ろから胸を触られた」などとする女性の訴えを「限りなく真実であっただろうと認識している」と認めた。市幹部について「事実関係を確認した上で厳正に対処する」とし「多くの皆さまにご心配、ご迷惑をお掛けした」と謝罪した。

 会見には松本市長や大城千栄美副市長らが出席した。

 市の説明によると、暴行は3月26日、市内の飲食店で発生し、翌日、被害女性の夫が市に連絡して発覚。4月3日、野口広行前副市長が「病院代」を持って謝罪に出向いたが、女性側は受け取りを拒否した。その後は「当事者間の議論の推移を見ながら、警察の検証が出てから(処分の)手続きを取ろうとなった」(松本市長)という。

 暴行は市議会3月定例会の打ち上げの席で発生し、市職員6人と複数の市議が同席していた。市の聴取に対し、市幹部は「酩酊(めいてい)していて、当時のことはほとんど覚えていない」と回答。同席した職員も暴行を目撃していなかった、と説明した。

 その上で、被害女性の夫や飲食店関係者の証言から「体に触れる、頭を押しつけるなど、不適切な行為があった」と認定した。

 市幹部は口頭注意を受けたものの、謹慎などの処分は出されていない。松本市長は県警の捜査などを踏まえ、事実関係が明らかになり次第「厳正に対処する」と述べた。

 

>>続報:浦添市幹部が示談申し入れ「示談金は口封じに感じる」被害者は拒否へ

>>続報:女性客の胸触った市幹部が不起訴 「事件をなかったことにしようとしてる」