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【動画あり】沖縄・今帰仁村今泊のフクギ屋敷林と集落景観が重要文化的景観 国の文化審議会が答申

集落内に張り巡らされたフクギ並木=今帰仁村今泊

 国の文化審議会(佐藤信会長)は21日、重要文化的景観に「今帰仁村今泊のフクギ屋敷林と集落景観」を選定するよう、柴山昌彦文部科学相に答申した。重要文化的景観の選定は2018年の「北大東の燐鉱山由来の文化的景観」に続き県内2件目。すでに指定されている名勝アマミクヌムイに南城市の「玉城アマツゝ(玉城グスク)」と沖縄市の「ごゑく(越来グスク)」を追加指定することも答申した。

 今帰仁村今泊のフクギ屋敷林は、1609年の薩摩侵攻の後、今帰仁城周辺から海側に集落ごと移動した際に形成された。フクギは北風や台風から屋敷を守るために植えられ、防潮、延焼防止の役割もある。自然崇拝に基づく祭祀や芸能は集落移転後も継承され、山や浜まで各拝所で現在も行われている。地域的な慣習や信仰と景観との関わりを良好に伝え、生活や生業の理解に欠くことができない文化的景観となっている。

 名勝アマミクヌムイは琉球の国土創生神とされる「アマミク」にまつわる御嶽のことで、これまでの調査研究で11地域13カ所が特定されている。今回の追加で7地域8カ所が指定されることになる。県教育委員会は残りの御嶽の指定に向けて作業を進めている。

 平敷昭人県教育長は「文化財の保護と保存の観点から、大変喜ばしいことと考えている。今後とも市町村教育委員会と連携し、文化財の保護と保存、継承に努めたい」とのコメントを発表した。【琉球新報電子版】