コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブンが沖縄に初進出した11日。オープンの数時間前から並ぶ県民もいるほど、県内は大盛り上がりです。ミーハーな記者も店舗に向かってみました。(田吹遥子)
向かったのは、那覇市松尾の新天地市場本通りの隣にある那覇市の新天地浮島店。昔ながらのアーケード街のど真ん中に真新しい店舗が出現しています。
午前10時半。ゆっくり店内を見たくてオープン直後を外して行ってはみましたが、店内は大賑わい。補充する商品まで店内に出されている状況。店員たちは「もう汗かいちゃったね」と笑い合っていました。
■何買った?
さて、みんな何を買ったのでしょう。早足で店内から出た男性は「テレビで見て中華丼を買いに来たけどもう売り切れていたよ」。チラっと見せてくれた買い物袋をのぞくとチャーハンのようなもの。
大きなレジ袋を持っていた60代の女性=那覇市=は「金の食パンを買いに来た」とのこと。県外に住んでいた時によくセブンで買っており、沖縄に帰ってからも知人が県外に行くときはお願いするほど好きだった商品だとか。「もう売り切れてて、これで最後でした」と笑顔。「(3社それぞれに)このコンビニにしかないという商品があるから、セブンも沖縄に来て良かった」と話しました。
アイスコーヒーを片手に出てきたのは中山亮さん(31)とちひろさん(31)夫妻=那覇市=。「ほかのコンビニと飲み比べたくて」と中山さん。「あとはこれですね」とノリノリで見せてくれたのは金のビーフシチュー。
一方、県外出身のちひろさんはセブンがあるのは当たり前で「コンビニにこんなに人が入るなんてすごいですよね」とクールです。
店の外観をスマホでおさめていたのは浦添市から来た長濱由美さん(27)。新都心店が混雑している様子をツイッターで確認し、浮島通り店に来たという。お目当ては蒙古タンメンのインスタントラーメン。「内地にいた時に食べていたんですが、沖縄に来たらどこも置いてなかったから…ついにという感じです」とうれしそう。
近くで店を営んでいるという女性は無料券を商品と交換しました。「商店街にも人が増えたらいいけどね」とぽつり。
■福袋の中は何かな?
記者は金のハンバーグと同僚にお土産でシュークリーム。そして千円の福袋を買いました。持って帰ると、経済部の中村優希記者も社会部の大橋弘基記者も福袋を買っているではありませんか。
「何が入ってるの?」「セブン行ったの?」編集局のフロアで声がかけられる中、2人でわくわくしながら開けてみると、中はカップラーメン、お菓子…などなどなど。おっと、これ以上は読者のみなさんのお楽しみがなくなるので内緒にしておきます。
ちなみに3千円の福袋もあり、チラっと見た記者によると「タオルとか洗剤が入っているように見えた」とのこと。うーむ気になる…。
11日。セブンの初進出に沸いたこの日ですが、セブン以外の2社も商品の値下げやキャンペーンをしていて、まさにお祭り状態。改めてコンビニの大切さと楽しさを感じた日となりました。