「沖縄の声 全国に訴える」 参院選当選の高良鉄美さんが辺野古訪問


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参院選当選から一夜明け、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れた高良鉄美さん=22日午後0時48分

 参院選沖縄選挙区で当選した高良鉄美さん(65)は22日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前テントで新基地建設に対する抗議活動を行う市民に当選を報告した。

 午後0時40分ごろ、黒の車で駆け付けた高良さんを市民ら約60人が拍手と「タカラ」コールで出迎えた。選挙戦では封印した帽子姿の高良さんは、一人一人と固い握手をして当選を報告。市民らと共に万歳三唱した。

 マイクを持った高良さんが「辺野古にいるウチナーンチュの民意で当選できた。国会の場で辺野古の現状を変えられるよう、辺野古はノーだとしっかり訴えたい」と語気を強めると、市民らは「支えるぞー」「よーし」と応じ、指笛や拍手で盛り上げた。

 辺野古で生まれ育った金城武政さん(62)は「高良さんの勝利で平和を愛する、自然を愛するウチナーンチュの心が示された」と力強く語った。辺野古出身で浦添市に住む50代女性も「憲法を守るためにも、沖縄の視点に立って研究してきた成果を国会でも発揮してほしい」と憲法学者としての高良さんに期待を寄せた。

 高良さんはこの日、午前7時半に那覇市泉崎の事務所で報道各社の取材に応じた。当選を報じる新聞朝刊を手に「何度も示されてきた県民の民意をしっかりと受け止め、民意を背に沖縄の声を全国に訴える」と新基地建設阻止に向けて動いていくことを強調した。