「曾祖父、高祖父の情報探しています」県系の若者がメキシコからルーツ求めて沖縄に


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自身のルーツについて情報を呼び掛ける(右から)県系4世のナオユキ・コアシチャさん、県系5世のクアウトリ・モラ・エルナンデスさん=27日、琉球新報社

 自身のルーツを探ろうと、メキシコから県系4世のナオユキ・コアシチャさん(27)と県系5世のクアウトリ・モラ・エルナンデスさん(30)が来沖している。2人は27日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、親類などの情報提供を呼び掛けた。

 ナオユキさんの曽祖父は小橋川栄光さんで1907年1月26日にメキシコに到着した記録が残っている。砂糖工場で働いていたが詳しいことは分からなかった。26日に来沖し県立図書館で資料を探したところ、本籍地は西原町我謝で1885年5月11日生まれだと分かった。ナオユキさんは「曽祖父が沖縄でどんな生活をしていたのか知るチャンスがなかった。どんな情報でも知りたいと思って来た」と語り、親戚らとの面会を期待している。

 クアウトリさんの高祖父は儀間竹松さん。伊江島出身で、1904年に炭鉱移民としてメキシコへ渡った記録が残る。ただ、儀間さんが1930年にメキシコでパスポート登録をするまで詳しい情報が分かっておらず、クアウトリさんは「空白を埋め、家族の歴史の基盤としたい。ぜひ情報を知りたい」と語った。

 2人は8月1日まで沖縄に滞在予定で情報提供を求めている。連絡先はコーディネーターの李真熙さん(電話)090(1985)1333。