社会

沖国大ヘリ墜落15年 大学集会「知らない」7割 学生意識調査 体験継承課題に

 【宜野湾】2004年8月13日、普天間飛行場所属のCH53大型ヘリコプターが沖縄国際大学に墜落した事故について、同大学の上江洲薫図書館長が7月、学生約2千人を対象に意識調査をした。回答した学生の約9割が事故を「知っている」「聞いたことがある」と答えたものの、大学が毎年開く「普天間基地の閉鎖を求め、平和の尊さを語りつぐ集い」を知らない学生が7割に上った。事故を伝えるモニュメントや図書館資料室を「知らなかった」「行ったことがない」と答えた学生は7~8割いた。 

 学生の大多数は事故の事実は知っているものの、事故発生日の集会など大学側の取り組みはそれほど学生に認知されていない。事故関連施設もあまり活用されておらず、事故体験の継承が課題となっている。

 ヘリ墜落事故から15年の節目を機に、学生の間で事故の事実が継承されているかを確認するために調査を実施した。在籍数約5400人の36%に当たる1962人を対象に7月8~31日、講義やゼミで調査した。事故を知っているかや風化させないために何が必要かなどを尋ねた。




 事故について「少し知っている」と答えた学生が56.3%(1105人)で最も多く、「聞いたことがある」26.2%(515人)、「詳細を知っている」15.9%(311人)と続いた。「全く知らない」は1.4%(27人)だった。

 大学側が開催する「普天間基地の閉鎖を求め、平和の尊さを語りつぐ集い」について「知らなかった」と答えた学生は73.6%(1445人)に上った。「知っているが参加したいと思わない」という学生は15.2%(298人)だった。

 事故の事実を継承するため墜落現場に建てられたモニュメントを「知らない」という学生は42.0%(825人)、「知っているが行ったことがない」という学生は28.0%(550人)。資料室を「知らなかった」という学生は36.6%(718人)、「知っているが行ったことがない」という学生は43.2%(847人)だった。

 調査結果について上江洲館長は「関心はあるが、ヘリ墜落を知る機会があまりない感じがする。大学の取り組みがあまり認知されておらず、知る機会を設けないといけないだろう」と指摘した。



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