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北米沖縄県人会と交流 領事館職員の渡邉さん「日本にいた時より沖縄身近に」 ロサンゼルス


北米沖縄県人会と交流 領事館職員の渡邉さん「日本にいた時より沖縄身近に」 ロサンゼルス 南加県人会協議会が主催する育英奨学資金募集の演芸会場で曽根健考総領事に同行する渡邉千花さん(右端)=8日、リトル東京日米劇場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 昨夏、在ロサンゼルス総領事館を含む在外公館が意欲に満ちあふれた若者を募集していた。試験を受けて採用され、現在、在ロサンゼルス総領事館で津田塾大学卒業の渡邉千花さん(26)=茨城県出身=が任期付き職員として働いている。

 渡邉さんは「日本を含め世界のどこであれ、自分らしく生き生きと過ごせる場所を求めている」と笑う。修学旅行で沖縄を訪れたことがあり「古宇利島の美しいエメラルドグリーンの海に感動したことを、今でも鮮明に覚えている」と振り返る。「LAに来て北米沖縄県人会の方々と出会い、新年会などさまざまなイベントにお邪魔する機会を得ている。今は日本にいる時よりも身近に沖縄を感じているような気がしている」と語る。

 米移住者は九州出身が多いとの印象を抱いており、中でも北米沖縄県人会はとてもエネルギッシュだと認識しているようだ。広大な青空・太陽・エネルギーに満ちた、カリフォルニアの明るい雰囲気が、日本の南国育ちの人たちを引き寄せているのではないかと感じている。

 アメリカで出合った沖縄の文化を堪能するために「帰国した際にはぜひ沖縄へ、もう一度訪ねていきたいと思っている」と話す。NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」を見ていたそうで、ドラマに出てきた沖縄料理を食べるのも楽しみにしている。「大好物はサーターアンダギーと海ブドウです」と笑顔を見せた。

 今年初めの北米沖縄県人会新年祝賀会では、曽根健考総領事の代理で出席し、舞台上で鏡割りをして祝杯を挙げた。渡邉さんもこの経験は特に強く印象に残っているようだ。

(当銘貞夫ロサンゼルス通信員)