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ボリビア出身、知花さんと富田さん「エイサーの経験がしたい」「工芸品の体験をしたい」 嘉手納町で研修 県系3世


ボリビア出身、知花さんと富田さん「エイサーの経験がしたい」「工芸品の体験をしたい」 嘉手納町で研修 県系3世 子弟研修生として嘉手納町を訪れている知花新垣美奈さん(左)と富田美蘭さん
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 嘉手納町にルーツを持つ嘉手納町子弟研修生として、ボリビア出身の県系3世、知花新垣美奈さん(19)と富田美蘭さん(18)が12月から沖縄を訪れている。ボリビアから同町への子弟研修生は2018年以来となる。研修を前に2人が抱負を語った。

 小学校の頃から沖縄の文化に興味があった知花さんは、祖父母の影響で幼少期からエイサーや三線に触れ、祖父からうちなーぐちを習うこともあった。エイサーは14歳から琉球國祭り太鼓ボリビア支部で活動している。今年5月には、ボリビアで行われた沖縄の伝統文化継承イベントで、中心メンバーとして企画運営に携わった。「沖縄の文化をもっと学んで、特にボリビアの次世代に伝えいたい」との気持ちが強くなったという。

 研修期間中は「ボリビアには創作エイサー団体しかないので、青年会の伝統エイサーの経験がしたい」といい、エイサーの歴史、太鼓制作の技術、沖縄料理なども学びたいと笑顔で語った。

 富田さんは7歳から14歳まで琉球國祭り太鼓ボリビア支部のジュニアメンバーとして活動していた。「沖縄の歴史を学んで、自分のルーツをたどりたい」と思い、今回の研修に応募した。琉球ガラスや、やちむん(焼き物)などの工芸品に興味があるといい「沖縄独特の工芸品の体験をしたい」と目を輝かせた。

 研修期間は12月13日から来年2月8日まで。期間中は日本語研修のほか琉球舞踊など沖縄の文化や芸能を学びながら、嘉手納町民とも交流を深める。

 (安里三奈美通信員)