ボリビアの青少年の野球技術向上を目的に、福岡大学野球部の8人がこのほど、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員としてコチャバンバ県やサンタクルス県などを訪れ、野球を指導した。ヌエバ・エスペランサ日本語学校やオキナワ第一日ボ学校で、幼稚園児から高校生までの全学年を対象にした。
幼稚園児はボールを取って投げるなど基本的な動きを、遊びを通じて学んだ。中高校生はボールを捕球して投げる、バッドで打つなどの練習を行い、実際にゲームをしてルールや体の使い方や技術を学んだ。
福岡大学スポーツ科学部スポーツ科学科3年の高杉颯さん(21)は「野球が根付いてない場所で野球を教えるのは難しかったが、子供たちの笑顔は万国共通で野球の楽しさを味わえた。野球がもっと広まり、文化の一つとして根付くように今後も普及活動に努めたい」と話した。
福岡大学とJICAが2015年8月にボランティア連携に関する覚書を締結して以来、2020年まで毎年、サッカー部と野球部の部員約10人を短期ボランティアとして約1カ月間派遣してきた。21年以降は新型コロナの影響で派遣を中止していたが、今年から再開した。
(安里三奈美通信員)