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アメリカで空手家150人指導 上地流唐手道拳誠会


アメリカで空手家150人指導 上地流唐手道拳誠会 海外の空手家らに指導する上地流唐手道拳誠会の糸数修治さん(右)と赤嶺聖子さん(右から2人目)(上地流唐手道拳誠会提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 小浜 早紀子

 上地流唐手道拳誠会(瀬長義常会長=範士十段)は5月3日から5日までの3日間、米コロラド州で空手セミナーを開いた。アメリカ国内の空手家ら約150人が集まり、本場の稽古に汗を流した。来月10日からは、現地の空手家らが来沖予定。双方の交流を深め、北米での伝統空手の普及発展を目指す。

 セミナーは、瀬長会長の兄弟弟子で、上地流国際空手道協会長を務めるジェームス・トンプソンさんの縁で、同州の道場「ベネット空手」から要望を受け実現した。

 上地流の型の基本動作を取り入れた足刀蹴りや回し突きなどの補助運動を繰り返し稽古。下半身を締め、胆力に力を入れる立ち方など細かな点を伝授した。

 拳誠会の糸数修治さん(教士七段)と友利和洋さん、赤嶺聖子さんが指導した。糸数さんは「高い熱量で稽古を受けてくれた」と話し、友利さんは「教えることは自分自身も勉強になった」と振り返った。赤嶺さんは「英語はできないが、空手は心で通じる。生徒が日々変化する様子を見られてよかった」と笑顔を見せた。

 今回のセミナー開催について瀬長会長は「伝統空手を普及発展するきっかけになればうれしい」と話した。

 (小浜早紀子)