有料

中国・福建省トップの周氏が玉城知事訪問 直行便就航に意欲 沖縄


中国・福建省トップの周氏が玉城知事訪問 直行便就航に意欲 沖縄 交流促進について確認する周祖翼氏(左)と玉城デニー知事=29日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 沖田 有吾

 来沖中の中国・福建省トップ周祖翼・省共産党委員会書記ら友好代表団が29日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、経済や文化面などで交流を深める重要性について話し合った。周氏は、那覇と福建省の福州市を結ぶ直行便の就航について「早期就航開始をともに促し、両省県の人的交流を推進したい」と意欲を示した。

 周氏は「福建と沖縄はまるで親戚のような関係だと感じた。民間風俗や歴史文化などで共通点があり、両省県の友好交流の重要な基礎だ」と話した。訪問を通じて「今後の踏み込んだ交流についてとても深い自信を持つようになった」とさらに友好関係を深める方針を示した。相互の展示会や商談会などへの参加を奨励していくとした。

 玉城知事は、万国津梁の考えに基づいて、グローバルなビジネス拠点を作り出すことに取り組む考えを示し「福建省と沖縄の交流が、これからの日本と中国両国の平和と安定に貢献できるよう、われわれも地域間の外交に精力的に取り組んでいきたい」と話した。

 沖縄県と福建省は、琉球王国時代から交流があり、福州市には琉球人の船員や留学生らが埋葬された「琉球人墓」などがある。1997年には友好省県を締結した。昨年7月には、玉城知事が福建省を訪れ周氏と会談した。 

(沖田有吾)