Tacoスパに続け!「琉球素麺」を発表 子ども食堂の自立運営目指す 沖縄高専・東京学芸大・企業がタッグ


Tacoスパに続け!「琉球素麺」を発表 子ども食堂の自立運営目指す 沖縄高専・東京学芸大・企業がタッグ 支援プロジェクトについて報告する関係者ら=10月30日、豊見城市のオリオンビール本社
この記事を書いた人 Avatar photo 謝花 史哲

 「名護こども食堂」の学ぶ環境や運営資金の創出などに取り組んでいる教育機関と県内企業の関係者らが10月30日、豊見城市のオリオンビール本社で会見し、支援内容について報告した。持続可能な支援の輪が広がるよう「関心を持っている企業や団体がいたら、一歩を踏み出してほしい」と呼びかけ、同様の活動が広がっていくことを期待した。

 名護こども食堂は、沖縄工業高等専門学校や東京学芸大学の協力を受け、乾燥ビール酵母を練り込んだ生パスタとタコスミートを掛け合わせた「沖縄Tacoスパ」を商品化し、県内外で試験販売を重ねてきた。両校の学生を中心に子どもたちも開発に加わった。

 今回は新たに開発した乾麺「琉球素麺」もお披露目した。売上金で子ども食堂の経営の自立化を目指すとしている。

 「子どもの学び困難支援プロジェクト」の一環で、東京医科歯科大学やビール酵母を提供するオリオンビール、前田産業ホテルズ、オリエンタルホテル沖縄リゾート&スパなど県内外の企業が参画。口腔(こうくう)ケア学習などにも取り組んでいるという。

 子ども食堂の在り方について研究しているという東京学芸大学「こどもの学び困難支援センター」の加瀬進センター長は「ロールモデルをつくって発信したい。ネットワークをつくっていきたい」と話した。

 (謝花史哲)