33年前の暴力団抗争で殉職の2警官を追悼 沖縄県警 殺人容疑者なお指名手配中


33年前の暴力団抗争で殉職の2警官を追悼 沖縄県警 殺人容疑者なお指名手配中 慰霊碑に献花する下地忠文刑事部長(中央)と関係者ら=22日、沖縄市山里の沖縄署
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 1990年11月23日に起きた指定暴力団旭琉会分裂抗争で、比嘉正雄警部=当時(43)=と拝根正吉警部補=当時(42)=が銃撃により殉職した事件から33年を迎え、県警は22日、沖縄署の慰霊碑前で慰霊式を開いた。県警幹部や同署員など約30人が参列した。

 下地忠文県警刑事部長は「慰霊碑に込められた思いを次の世代に語り継ぐとともに、県警が一丸となって安全で住みよい沖縄県の実現を目指して、不断の努力を続ける」と述べた。

 県警は2警官の殺害に関与したとして、殺人容疑で全国指名手配中の又吉建男容疑者(74)の行方を追っている。約10年前に捜査に関わった沖縄署の棚原功副署長は「引き続き暴力団との対決姿勢を堅持し、手を緩めることなく捜査を継続していく」と決意を示した。