ホームレスら生活に困窮する人々を支援しようと、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労、宮城信次委員長は)は2023年12月31日から翌24年1月2日までの3日間、那覇市の与儀公園と平和通りに隣接する「パラソル通り」の2カ所で炊き出しを実施した。カレーライスやカップ麺といった食料に加え、必要な人には毛布や使い捨てカイロなどを提供し、3日間で764人が利用した。
炊き出し初日の12月31日、与儀公園では会場となったパーラー前に多くの人が集まった。沖日労によると160人以上が食料の配布を受け、袋を手に取ると「ありがとう」「助かる」などと話し安堵(あんど)の表情を見せた。
空き缶収集をしているという男性(70)は「最近は収集する人も増え、競争が激しくなっている」と話し、おいしそうにカレーライスを頬張った。
沖日労の酒井清事務局長は「コロナ禍前に比べて倍増している印象だ。コロナ関連の支援策が次々と打ち切られる中で、生活苦に陥っている人が増えていると感じる」と話し、支援の必要性を強調した。
(小波津智也)