有料

沖縄の「水汚染」を追ったドキュメンタリー 元OTVの平良さんPFAS問題で映画制作


沖縄の「水汚染」を追ったドキュメンタリー 元OTVの平良さんPFAS問題で映画制作 PFAS汚染問題に関する映画制作への支援を呼び掛ける平良いずみさん(左)と千葉聡史さん=9月26日、那覇市泉崎の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 前森 智香子

 沖縄テレビ(OTV)の元ディレクターで、番組や映画の企画・制作会社「GODOM(ゴーダム)沖縄」の平良いずみさんが、基地周辺などで確認されている人体に有害な有機フッ素化合物・PFASの水汚染を追ったドキュメンタリー映画の制作を進めている。2025年夏に公開予定。平良さんは「沖縄に閉じ込められていた問題を、映画にすることで国内外に発信したい」と意気込む。

 作品の仮題は「透明な闇 PFAS汚染と闘うウナイ」。国内外のPFAS汚染の現場で、生活を守ろうと奮闘するウナイ(女性たち)を描く。4月に設立されたゴーダム沖縄として初の映画作品になる見込みで、監督を平良さん、プロデューサーを千葉聡史さん(元NHK沖縄放送局長)と、山里孫存さん(元OTVプロデューサー)が務める。

 ドイツやイタリアなど、ヨーロッパでのPFAS問題についても取材する予定。平良さんは「国内での法整備をするなど、今動かないと手遅れになる問題だ」と警鐘を鳴らす。制作費確保のための寄付も募っている。郵便振替口座01720―6―174174「GODOM沖縄合同会社」。

 (前森智香子)