沖縄県警が7日、本島中部の男子中学生(14)を大麻取締法違反容疑で逮捕していたと発表した。少なくとも過去5年間で中学生が同法違反で摘発されたことはなかった。今年8月末までに大麻取締法で県警に摘発された多くは若年層で、10代の摘発数は全体の約20%を占めている。大麻が青少年にも広がっている実態がうかがえる。
今年8月末までに大麻取締法違反で摘発された93人のうち、10代の摘発者数は18人で、20代の42人、30代の20人に続く。
10代の摘発は、大麻植物片13グラムを所持していたとして18歳の少年2人が4月に逮捕される事案などがあった。18人の内訳は今回逮捕された中学生1人、高校生3人、大学生1人、有職少年9人、無職少年4人。
2018年から22年までの5年間に摘発された少年の学識別内訳では、有職・無職少年が多い傾向にあるものの、高校生も毎年いる。19年には12人が摘発されて学識別で最多を記録した。青少年への大麻まん延の背景には会員制交流サイト(SNS)の普及で違法薬物情報に触れやすくなったとの見方がある。