琉球王家の子孫という沖縄県民らが、昭和初期に旧京都帝国大(京都大)の研究者によって今帰仁村の風葬墓「百按司(むむじゃな)墓」から研究目的で持ち去られた遺骨の返還を大学に求めた琉球遺骨返還請求訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(大島真一裁判長)は22日、原告の控訴を棄却した。
憲法や国際人権法に基づく原告の返還請求権が認められるかどうかや、原告が遺骨の祭祀(さいし)の主宰者であるかどうか、京都大の保管状況の違法性などが争点だった。原告の請求を棄却した2022年4月の一審京都地裁判決は、子孫とされる者は他にも存在し、原告らは承継者に当たらず返還請求権もないなどと判示していた。
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