国王に渡嘉敷さん、王妃にスピーナさん 火災とコロナ経て、4年ぶりに選出大会 11月3日から首里城復興祭


国王に渡嘉敷さん、王妃にスピーナさん 火災とコロナ経て、4年ぶりに選出大会 11月3日から首里城復興祭 「国王・王妃選出大会」最終選考会で新国王に選ばれた渡嘉敷大雅さん(右)と新王妃のスピーナ瑛利香さん=24日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館
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 琉球王朝の歴史や文化を体感できる「首里城復興祭」が11月3~5日に開催されるのを前に、「国王・王妃選出大会」の最終選考会(首里城祭実行委員会主催)が24日、那覇市の県立博物館・美術館であった。新国王に渡嘉敷大雅さん(27)=読谷村・パーソナルトレーナー、新王妃にスピーナ瑛利香さん(29)=北中城村、学習塾経営=が選ばれた。

 国王21人、王妃が29人の計50人の応募があり、1次選考を通過した候補者各5人が最終選考会に出場した。自己PRをした後、審査員の審議を経て決まった。

 読谷村の青年会で活動し、沖縄の文化に触れてきたという渡嘉敷さんは「ホームページを見て応募した。影響力のある国王になれるよう1年間頑張りたい」と意気込んだ。

 父がフィリピン出身で母が沖縄出身のスピーナさんは、自身のルーツと首里城を重ね合わせた。「さまざまな文化が融合する首里城の復興の後押しができるよう努力したい」と話した。

 選出大会は首里城火災と新型コロナ感染症を経て、4年ぶりの開催となった。新国王と新王妃に選出された2人には、王冠と唐衣装が引き継がれた。 (渡真利優人)