“おやじ狩り” 犯行グループ 17歳の少年、再逮捕へ 連続強盗傷害、主犯格の可能性も視野に


“おやじ狩り” 犯行グループ 17歳の少年、再逮捕へ 連続強盗傷害、主犯格の可能性も視野に パトカー(資料写真)
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 那覇市内で6月から8月にかけて連続発生した強盗傷害事件で、同市久米の路上で8月、帰宅途中の60代男性を暴行し現金などを奪ったとして、那覇署は3日にも、市壺屋と若狭の事件で強盗傷害容疑で逮捕した塗装作業員の少年(17)=南城市=を、同容疑で再逮捕する方針を固めた。少年は連続発生した事件のいずれにも関与した疑いがあり、一連の事件の主犯格という見方もある。署はほかにも関与した少年が複数人いるとみて、近日中にも強制捜査に踏み切る方針。

 事件は8月11日深夜、那覇市久米の路上で会社員の60代男性が複数人から殴るなどの暴行を受け、現金約1万円や所持品を奪われた。若い男らが現場から走り去ったとの目撃情報がある。

 関係者によると、塗装作業員の少年らは事件現場周辺をバイクで徘徊(はいかい)していた。塗装作業員の少年は6月に壺屋と若狭で発生した事件で逮捕された容疑者の少年らとも面識があり、3件のいずれにも関与していた可能性が高い。3件はいずれも複数人による少年グループの犯行とみられ、メンバーは事件ごとに数人が入れ替わっているという。那覇署は一連の事件で、これまでに高校生を含む少年ら5人を同容疑で逮捕した。少年らは「おやじ狩り」などと称して共謀の上、犯行に及んだとみられていて、路地で歩行者を襲撃する形態はいずれも類似しているという。