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環境省と県は10月30日、沖縄島北部地域で特定外来生物に指定されている「フイリマングース」の2022年度防除事業の結果を発表した。大宜味村塩屋と東村の福地ダムの間で第1北上防止柵が設置された「SFライン」以北での捕獲数は58匹だった。最も捕獲数が多かった07年の619匹に比べると10分の1程度で、環境省は「低密度な状態を維持できている」との認識を示した。
環境省が行うSFライン以北の防除では、わなにより40匹、探査犬により18匹が捕獲された。
県が防除に取り組むSFラインより南、名護市源河|東村有銘の第3防止柵以北の第1、第2バッファゾーンの2区域では、計299匹が捕獲された。第1区域では捕獲が本格化した15年度以降初めて捕獲数がゼロとなった。2区域でも減少傾向が続いている。
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防除事業の効果検証のため在来種の生息状況を調査した結果、近年ヤンバルクイナは大宜味村の大保ダムから国頭村との境で生息域の回復が見られている。そのほかの在来種では、オキナワイシカワガエルがSFライン以北の大国林道ほぼ全線で確認された。
環境省と県が17年度から取り組む「第3期マングース防除実施計画」は、26年度までにSFライン以北のマングースを完全排除することを目標としている。23年度も同規模の防除事業を実施予定。
(慶田城七瀬)