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「保革問わず戦争反対には協力を」サイパン戦体験者の横田さん、平和訴え 代執行反対県民集会


「保革問わず戦争反対には協力を」サイパン戦体験者の横田さん、平和訴え 代執行反対県民集会 集会後、玉城デニー知事と握手を交わす戦争体験者の横田チヨ子さん(右)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県民大集会に登壇した横田チヨ子さん(95)は、自身の生まれ故郷であるサイパンでの戦争体験を元に、平和に向けたスピーチを行った。横田さんは「戦争で亡くなった方々の犠牲の上で生きている」と述べ、「私たちにできることは戦争をさせない、武器を作らせないという働きかけを続けていくことだ」と力を込めた。

 1944年6月、サイパン島に米軍が上陸し、横田さんは米軍の攻撃で兄と父を失った。家族の遺骨も収集しきれていないという。

 「アメリカの言いなりになっている現在の日本は、独立国家とは言えないのではないか」との言葉には、会場から大きな拍手が上がった。さらに参加者に向け、「政府の配る金に飛びついてはいけない。自分たちで努力をすることが重要だ」と警鐘を鳴らした。

 また最後には「保守革新問わず、戦争に反対という点においては協力してほしい」と強く訴えた。 (福田修平)