県警は9日、10月15日に那覇市の首里高校に侵入した米軍嘉手納基地所属の米兵らが、同9日にも同校に侵入したとして建造物侵入の容疑などで送検したと発表した。
捜査関係者によると、米兵らが所持する携帯電話の映像に校内ではしゃぐ様子が映っていたという。
11月9日、那覇区検は二つの侵入事件について、24歳の兵長と20歳の上等兵2人、22歳の上等兵の計4人を建造物侵入の罪で略式起訴した。一方、那覇地検は10月9日の建造物侵入の2人と、10月15日の茶わん窃盗の1人については、事件を不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。
那覇署によると、10月9日午前6時27~34分ごろ、24歳の兵長と20歳の上等兵、10月15日の事件とは別の22歳の上等兵が校舎内に正当な理由なく侵入したという。10月15日に逮捕された兵長の携帯電話に、同9日の様子を撮影した動画が残されていたことから発覚した。
また、兵長は10月15日午前2時47~58分ごろ、調理実習室で茶わん1個を盗んだとされていた。
嘉手納基地を拠点とする第18航空団は米兵の逮捕当時、取材に「地元当局の捜査に協力し、SOFA(地位協定)で定められた支援を隊員に対して行っている。空軍は適用される法律の下、犯罪行為を犯した者に対して責任を追及する」と述べていた。